エスクローの重要性と役割を分かりやすく解説

ハワイ不動産の取引で重要な役割を担う「エスクロー」 ハワイには「タイトルギャランティー」「ファーストアメリカンタイトル」「オールドリパブリック」「フィディリティーハワイ」大手4社のエスクロー会社があります。エスクローの業務・サービス内容は以下の通りです。

■バイヤー様より支払われる売買代金の一時預かり
■ハワイ法務局での不動産所有権登記
■登記簿に瑕疵がないことの権限調査
■権限保険の発行
■取引で発生する手数料・費用等の按分計算
■取引に関わる第3者機関や業者への支払い
■不動産登記書類への公証

購入金は全てエスクローへ

バイヤーの買付けオファーから売買価格に折り合いが付き売買契約が成立すると指定されたエスクロー会社にて登記までの手続きがスタートします。お取引ごとに専用のエスクロー口座が開設され、バイヤー様にはエスクロー口座に手付金・最終残金を入金していただきます。売買契約日から登記日までの数日間はエスクロー口座に売買代金は一時的に預かり、エスクローにより作成された計算書の按分に従い代金は分配されて取引が完了します。
日本からのご購入の場合には「海外送金指示書」がエスクローにより作成されます。ご送金元の金融機関にお持ちいただければ銀行ご担当者様が分かる内容ですので是非ご利用ください。

権限調査と権限保険とは

ハワイ不動産では取引の記録は一般的に公文書保管所に保存されています。取引中にエスクロー会社はバイヤー様の所有権に影響を及ぼす可能性のある瑕疵を見つけだすために権限調査を行い、取引中に瑕疵を取り除きます。さらに公文書保存の誤り、偽造、未知の相続人、不足の問題などからバイヤー様を守るために権限保険にご加入いただきます。保険料は物件購入時に1回限りで売買手数料に含まれます。保証は物件を売却されるまで続きます。

費用の按分と売買計算書

取引に掛かる費用は契約内容に基づき按分されます。該当物件に関する払い済み費用と未払い費用は不動産登記日を基準にセラー様とバイヤー様のあいだで日割計算します。

エスクローへの手数料
ホノルル市への登記料
権限保険料
支払済 コンドミニアム管理費
支払済 固定資産税
受取済 家賃収入

不動産名義の決定

売買契約が成立して取引が始まりましたらエスクローへご希望の「物件名義」を伝えます。個人購入の場合の名義の種類は以下 種類です。

単独名義 (Tenancy in Severalty)
夫婦名義 (Tenants by the Entirety)
等分共有名義 (Joint Tenancy)
共有名義 (Tenancy in common)
信託名義 (Tenants by the Entirety Trust)
日本のお客様の場合は「単独名義」または「夫婦名義」を選ばれる方が殆どですので、それ以外の名義区分にご興味がある方は「お問い合わせ」ください。
会社名義・法人名義での物件購入をお考えの場合には「会社定款」と「全部事項証明書」の英訳をエスクローへ提出します。こちらの書類をもとに取引に必要な書類等をハワイ弁護士が作成いたします。不動産取引に慣れているハワイの弁護士先生をご紹介しています。

登記書類への直筆サインと公証

不動産登記書類は公証役場にて公証人の前で直筆サインをしていただく必要があります。取引中にハワイのエスクローオフィスで公証サインを追加費用無し行うことができます。日本国内で行う場合には在日米国大使館または領事館で公証サインを行う方法がありますが、霞が関または難波の公証役場はアメリカ不動産の公証サインに慣れておりますのでオススメしております。公証費用は現金購入の場合には約3万円 ローン利用の場合には約10万円です。

MLS物件リストにある表記 「In-Escow」とは

ハワイ不動産のMLS物件リストで物件検索をすると物件番号の横にステータス表示があります。Active は販売中 SOLDは成約済 ですが In-Escrow はエスクロー中 つまり、売買契約は締結されて登記日までの手続き中ということです。 

まとめ

ハワイの不動産取引は分業制がしっかりしています。 ご希望の不動産を物件を見つけて、取引のお手伝いをするのが不動産取引士だとすると、エスクローは売り手と買い手のあいだで中立な立場で取引手続きを前へ進めていく指揮者です。エスクローの協力のおかげで、我々のような若手の取引士でベテランさんと同様のサービスを提供できます。いやスピーディーにそれ以上のサービスが提供できるように頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします。